2015年10月14日水曜日
「CUFFS-傷だらけの街-1巻」感想 伝説のヤンキーが帰ってきた!
1997年から2005年に、週刊ヤングジャンプで連載されていた、
「CUFFS ~傷だらけの地図~」という漫画をご存知でしょうか。
チンピラだった主人公のおっさんが喧嘩の末、銃で撃たれてその生涯を閉じる・・・
・・・かと思いきや、昔捨てた女性との間に出来ていた自分の子供に魂が乗り移ってしまう。
主人公は第2の人生を歩み始めるが、不良やヤクザとの喧嘩に巻き込まれ、結局暴力に生きる日々を過ごす、という作品。
この漫画の特筆すべき点は、喧嘩におけるアクションシーンの描き方が、
流れるようにスムーズであり、動きを感じられること、
喧嘩前後に行う主人公の相手に対する説教や、喧嘩中の会話のやりとりが、
言葉巧みであったり、しょうもないギャグを挟んでいたり、テンポよく進む事、
この2点に尽きると思います。
「ハイスピード説教バトル」です。
ストーリーは4つの高校を中心とした権力争いと言う高校生不良物のオーソドックスな話から始まるのですが、
街のヤクザが絡んで来たり、麻薬製造販売の話があったり、
最終的には町全体が喧嘩の場として、日本中の不良が集まってくる、というトンデモない話になっておりました。
その中で不良の力もどんどんインフレしていき、当初の4つの高校のそれぞれのトップクラスが
弱体化してしまう展開もありましたが、まぁ特徴的なキャラと、
前述の流れるようなアクションシーンのおかげで楽しく読めたと記憶しています。
そんな作品が、「CUFFS-傷だらけの街-」として続編が始まっておりました。
漫画ゴラクスペシャルで!
知らなかった。
そんなところまでチェックしてなかったです。。。
前作からの正当な続編となるこの作品。
前作のラスト、「男死利祭」(ダンジリマツリ)であらかた不良が逮捕された後、
主人公は自分探しのカナダ旅行に旅だった後から2年後が舞台となっています。
いいですね。懐かしいメンバーの後ろ姿ですね。わくわくしますね。
さてさて、さっそく本編を読んでみると、
2ページ目にして洞口とO次郎がボロ雑巾のようにやられてます。
っていうか、お前らいつまで高校生なんだ!?
という疑問は無視しましょう。
きっと不良だし留年したんでしょう。
ところで、2ページ目でボロボロにされてた2名ですが、
洞口は櫛渕高校のトップ、O次郎は立江商業高校のトップでした。
早くも今作のインフレの匂いがプンプンします。
あと、洞口は正義のヤンキーを自称していて、そんなに不良ではなかったと思うのですが・・・・。
物語としては
男死利祭の後、前作のメインだった芝田学園、櫛渕高校、立江商業高校、小松大工業高校は廃校になり、
国の管轄の下、不良の再教育機関として運営されている。
元々真面目(?)でひ弱だった生徒たちは、
スタンガン+警棒のような武器を使う生徒会という団体として、正義の名の元に不良を虐待している。
この生徒会をしきっている執行部という組織もあり、さらには応援団という組織もある。
(執行部、応援団には前作のキャラも所属している模様)
不良虐待に耐えてるザコの不良たちが、生徒会から元の街を取り戻したい、
伝説の不良「沢渡優作」を中心に、洞口、O次郎らオールドヤンキーが、
生徒会、ひいては国と戦う、という構図になるようです。
主人公、沢渡優作はこの騒動に巻き込まれてしまうようで、
「第二の人生をマジメに生きる」という目標を今作でも達成できそうにありません。
喧嘩してるときの優作はイキイキしてるから別にいいですけど。
しょっぱなから出てきたキャラのほかにも懐かしいキャラが出てきます。
元BCMの西徳馬、元関西ノワールの鈴木、佐藤。
(優作曰くザコ以上中ボス未満)
そして、不良解放の名のもとに戦う1巻におけるボスキャラ(生徒会長)として出てきたのは意外な人でした。
ウダ・・・
(優作曰くザコ以上ザコ未満)
前作でも1巻や2巻ではウダは活躍してましたからね。
今作でもここでしか出番がなさそうですね。
あと、しっかり不良(ワル)になっちゃってましたね・・・。
(前作で輝いていた頃のウダ)
この漫画、当面は優作側VS生徒会の戦いになるようです。
今後も懐かしいメンバーが出てきそうなので、新キャラとのインフレを起こさないよう頑張ってほしいものです。
漫画ゴラクスペシャルは電子書籍版でも読めますので、最新話が気になる方はこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
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