2012年7月29日日曜日
「おたくの娘さん 全11巻」感想 突然自分の娘が現れて!!
ヲタの夢!そして現実と成長と家族
ヲタの主人公、耕太の前に、突然「主人公の娘」だと名乗る叶が現れて、
戸惑いつつも「親子」としての生活を始める。
娘よりもヲタ趣味を優先させていた主人公だったが、
やがて「家族」を意識する事となり、「パパ」として成長していく。
あらすじだけ書くと、ありがちな妄想に成長要素を詰め込んだ作品に見えてしまいますが、
この手の作品の中でも結構上位ランクで面白いんじゃないかと思います。
ヲタネタ、2chネタも豊富にあり、時事ネタもあるので多少風化する部分もありますが、
メインストーリーを邪魔しない程度のネタ配分なので、元ネタ知らなくでも楽しめるかもしれません。
また、めぞん一刻のような木造アパートが舞台になるのですが、
ここの住人が当然のようにクセがあります。
管理人さんはまさにめぞん一刻のような若い女性、
耕太の高校の先輩はロリコン、
耕太が漫画のアシスタントとしてお世話になっている先生は、大人気少女漫画家、
もう1人のアシスタントは姉にコンプレックスを抱く腐女子、
影が薄く、住人からもほとんど認識されない家族・・・
このアパート、大丈夫か?
そんな住人もギャグからシリアスまで幅広く関わってきており、
各々の成長物語、また、過去編でのキャラの掘り下げなど、
全11巻と読みやすい巻数の中でそこそこの風呂敷を広げながらも、
伏線回収も含めよくまとまっている作品だと思います。
(作者本人のコメントもありましたが、一部回収できてなかったり活かせなかった伏線もあるそうですが)
ヲタネタ満載の中でも、家族とはなんだ、というテーマを考えさせられる作品です。
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