2014年3月8日土曜日

「ヤンデレ彼女 13巻」感想 ギャグ漫画の過去編が暗くなるのはなんとかならんのか

ヤンデレ彼女 (13) (ガンガンコミックスJOKER)

ヤンデレという言葉もだいぶ使われなくなってきた・・・
というよりあえて使うようなこともなく、言葉としては浸透してきた昨今。
キンキーデレという新しいジャンルでギャグ漫画を開拓してきたこの作品も13巻になりました。


ここ最近、表紙はカップル、もしくは縁のある2名がチョイスされ、
軽くデフォルメされた絵柄で描かれていましたが、
この13巻ではちょっとテイスト違ってリアル等身で描かれていました。

暗に、展開に変化が起こることを示していたのかもしれません。


さて、本巻。
前半はいつもどおりギャグ漫画となっています。

しかしながら、霊感少女が校長を認めはじめたり、
多少、後半部分になりますが、変態生徒会長が、それなりに考えをもっている人物であったり、と、
意外な一面をどんどん出してきています。

ただのギャグキャラも意外な一面や信念を持っていた、というのはこの漫画の共通の感じですね。


そして、今後しばらくの本編かつ、最終章に向かっているであろう田中の過去編。
複雑すぎる家系なので、前巻の家系図を参照しながら読まないといまひとつ理解しにくいのが、

読んでいてちょっとストレスですね。

高校生にして人生の選択を迫られる話の重さ。
1年前までの田中ならなにも迷わなかったであろう、
しかしレイナへの想い、とりまく友情関係が判断を鈍らせる。

なんでも自己完結をしてきた人間にとって、
どちらも重要な事項を天秤にかけて判断しきれない状態の時、
なにも行動ができなくなってしまう、というのは非常に同感してしまう。

田中の場合はレイナがいるおかげで、よい方向に話が向かうと思われます。


しかし、ギャグ漫画の過去編が重くなる傾向は、賛否がわかれるところ。
最近の重さはカレカノやこじかを思い出させます。
ギャグ漫画なんだから、突き抜けたキャラだけでいいんだよ!
という趣向の場合はちょっと面倒な展開かもしれませんね。

みんな幸せになる、という大団円を期待します!
あと、今回は真夜美の出番が少ない・・・・。

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