2013年6月20日木曜日

「シスプラス 3巻」感想 心奏「め!」

シスプラス(3) (ビッグガンガンコミックス)
お兄さん好きです!ボクとキスしてください!


シスコン兄の変態行動が中心の漫画、第3巻です。
とはいえ、今回はお兄さんの変態度は出番が少なめです。

純粋すぎる巨乳の天然、長女心奏
ツンデレちっぱい声優、次女詩穂
年齢以上の才を持つロリツインテ、三女姫苺

これでもか、というほどキャラと魅力の住み分けが出来てる、
3姉妹とのほのぼの物語りは継続。


ここ最近はドジっ子と男装してイケメンパティシエの2つの顔をもつ、
ライバルケーキ店の瑞希もよい味を出しています。

肉親以外では完璧にこの娘がヒロインですね。


3巻でははなまる幼稚園の小梅ちゃんも登場!(杏や柊ちゃんもちょいとだけ)
はなまる幼稚園の頃のままの小梅ちゃん。ファンは読んで損はないと思います。


はなまる幼稚園他、同作者のキャラが出てくるのはファンサービス的には面白いですが、
他の漫画を読んでないとキャラや性格を知らないので、多少着いていけない事も。

サービスシーンもちょこちょこありますが、基本的には抑え目。
毎回いろんなドタバタも最後は丸く納める技術はさすがですね。

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2013年6月18日火曜日

「僕らはみんな河合荘 1~4巻」感想  河合律先輩がいちいちかわいい!!!

僕らはみんな河合荘 1 (ヤングキングコミックス)僕らはみんな河合荘 2 (ヤングキングコミックス)僕らはみんな河合荘 3 (ヤングキングコミックス)僕らはみんな河合荘 4巻 (ヤングキングコミックス)

あこがれの一人暮らし!・・・だったはずが。
現代のめぞん一刻 変人の集まる河合荘



漫画の舞台というのは。
学校であったり、部活やサークルであったり、バイト先などの職場であったり。


舞台の範囲を絞ることで同じ登場人物が毎回違和感なく登場でき、
人間関係に深みを増したりできる。


さて、今回紹介する「僕らはみんな河合荘」は下宿寮が舞台。
下宿寮の設定上、広い年代の人物を登場させられるので、
どうやって面白く、深い人間関係を描けるか、が肝になると思います。




物語は主人公である宇佐が、親の仕事の都合で一人暮らしを始めるところからスタートします。


家賃が安い、賄いの夕食がある、ということで、
親が勝手にルームメイトがいる下宿寮に決めてしまい、
思い描いていた『あこがれの一人暮らし』ではない、ということで、宇佐は入寮を拒否します。

しかし、あこがれの先輩、河合律が同じ下宿の住人である事を知り、
態度が180度豹変、河合荘での生活が始まるのでした。


さて、冒頭で書いた人間関係に深みを増すはずの登場人物ですが、
この手の漫画の性質上、住人はアクのある人が多い(笑)


城崎さん:愛称シロ。宇佐のルームメイト。ドM。定職についているような描写はない。河合荘の庭で遊び道具を作ったり、ゲーム大会をしたりといった企画を考え実行する。痴漢撃退時に亀甲縛りをするなど、縄技術には長けている。

麻弓さん:巨乳のOL。なぜが恋愛に関してダメな男に引っかかるケースが多く、男の手の平で転がされる。二股(以上)を掛けられていたり、あげく捨てられたりする。

彩花さん:女子大生。手の平で男を転がすのを趣味としていて、タイプの男性でなくてもとりあえず愛想を振りまく。メイク技術は相当で、すっぴんを見た者は悲鳴をあげるという。

河合律:本編のヒロイン。読書が趣味で、読んでいる本に影響されやすい。シャイな為か、あまり気持ちや表情を表に出さない無口な人。

住子さん:河合荘の管理人。住人が落ち込んだ時は好きな食べ物を作ってくれる。


また、舞台となる河合荘は男女で住居空間が分かれており、
女子エリアに立ち入ったら様々な護身道具(竹刀など)で痛い目にある。
食事は居間で全員揃って食べるため、顔を合せる機会は非常に多い。
このため、問題ごとは(面白半分の者もいるが)全員で解決に向けて話合う描写が多い。


舞台、登場人物ともによい設定で揃っている。


また、なんといってもヒロインの河合律の無意識に出るかわいいしぐさがハートを射抜く。
シャボン玉の液が口に入って、「苦い・・・」と無意識に出てくる言葉を
下ネタ扱いする麻弓さんに宇佐の心が汚れる。

純粋な恋愛物になる要素を持ちながらも、
それ以上にぶっとんだ住人のおかげで、マジメになりすぎず、
かといって下ネタになりすぎず、バランスよく要素がまとまっている。


2巻の最後に収録されている話は、宇佐の心が折れそうになった時に、
普段あまり仲の良くない麻弓さんと彩花さんとが協力して、
宇佐を助ける話は、普段ギャグばかりでも住人同士、きちんと絆があるんだと、
下宿寮という中で、きちんと家族なんだ、と心が温まる話。

未読の方は最低2巻まで読んだ上で評価を出して欲しい。


:追記:
2014年4月から、僕らはみんな河合荘がアニメ化するそうです。
原作の雰囲気を壊さない、面白く笑える、でも心に響く作品になって欲しいと思います。


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2013年6月15日土曜日

「こどものじかん 第13巻(最終巻)」感想  教師と小学生の成長物語、堂々の完結

こどものじかん(13) (アクションコミックス(コミックハイ! ))

自分がやり遂げたことを見に来いよ!!オレは、おまえを祝うからな!!



ずっと教師陣、そしてレイジに感情移入をして読んでいた漫画。
新刊がでるのが楽しみで楽しみでしかたなかった漫画。 ついに最終回です。


小学生と教師の物語ですから、当然卒業式で終わるとは思っていましたが、
いざ卒業式を迎えると寂しいものですね。



さて、登場人物のほぼ全員が心にトラウマだったり闇を持っていたこの漫画。
最初はいじめ問題や不登校をピックアップされ、多少ませている性描写などもありましたが、
それに対して新任教師が少しずつ成長し、解決していく、よい物語でした。


主要人物の成長や救われた状況をかるくおさらい


九重りん:親を亡くしたショックで感情を失う。
      後に宇佐を虐め登校拒否の原因を作った担任を虐め返し辞めさせる。
      自ら危険な行動を起こして問題解決を図ることが多い。
      青木と出会い、時間をかけ両想いになる。
      自分の考え方や行動も青木の影響で変わる。高校生現在、青木とよい感じ。


鏡黒:母親に受け入れられてないと感じ、腹いせに親のカードで買い物しまくっていた。
    当人は母親に怒られることで家族の絆を感じたかったが、
    母親は叱ることで娘に嫌われることをおそれ、事なかれ主義で扱う。
    白井先生を母親代わりにする時期を経て、母親と分かり合う。
    年齢差を越え、白井先生と交友を深める。
    高校生になり、りんより身長が伸びた。


宇佐美々:教師からの虐めを受け、登校拒否に。青木先生の呼びかけで学校に復帰。
       勉強ばかり気にする母親とうまくいかず、思いつめることが多くなるが、
       レイジとの出会い、彼の言葉で大きく救われる。
       後に彼を好きになり、今度は自分がレイジを救いたいと思うようになる。
       高校生現在、レイジと付き合い始める。


青木大介:新任教師。りんをはじめ子供に振り回されるが、徐々に問題解決能力を身につける。
       悩みながらも成長し、実体験をもってして得た言葉や行動の数々は、
       りん、宇佐、白井先生、レイジほかの心を救った。
       高校生になったりんと再会、自分の恋愛心と向き合う。


白井先生:勉強ばかりの人生で、男性経験のない事、人との接し方が分からないことがトラウマ。
       鏡黒との出会いで友情を知り、小矢島の告白で、自分が必要とされることを感じる。
       母親嫌いだった自分が家族をつくり、母親になることに迷いながらも、
       小矢島のプロポーズを受け結婚、一子を授かる。
       特に鏡黒とはよい理解者であり、友達として卒業後も親交がある。


レイジ:幼い頃の家庭内暴力、虐待が原因で、心に大きなトラウマを持つ。
     自分に価値はないと思い、りんと青木先生がうまくいったら自ら死のうと考えていた。
     宇佐の近況に過去の自分を重ね「自分のようになってはいけない」と
     アドバイスを送るなど宇佐の力になった。
     卒業式前の青木の言葉により自分の存在価値を認識する。
     高校生になった宇佐と付き合い始め、救われ始めている。


個人的にはレイジが救われそうで本当によかった。
同年代の青木先生との関係と、自分の過去に重ねた宇佐のおかげだと思う。
「自分に価値がない」という男を救うのは母性愛なんだね。


最初は青木先生の成長物語かと思ったが、結果的には全員の成長物語だった。


一番最初に「過激な表現がある漫画」として話題になっていたけど、
実際は人間誰でも嫌な過去やトラウマはある、それとどう向き合っていくか、
どう整理をつけて歩き出すか、というのが根幹にある話だった。


全員が順番にトラウマなどから救われていく、というのは、
彼氏彼女の事情でもそうであったが、
「みんな幸せになってよかったね」と最後に言えるので、読んでいて気分がいい。

併せて、自分に省みていろんな複雑な気持ちも生まれ、
自分自身も考え方や心の持ち方を変えよう、と思えるので、前向きになれたりする。

いろいろ考えさせられるけど、本当にいい作品でした。
また、このような良作品に巡りあいたいです。

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2013年6月12日水曜日

「はじめの一歩 71~75巻」感想  鬼(間柴) VS 悪魔(沢村)

取り戻したぞおっ 昔の俺をーっ!!


第71巻から第75巻までのダイジェスト
はじめの一歩―The fighting! (71) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3458巻))
第71巻
宮田一郎 VS 崔正範(東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ)
木村タツヤ VS エレキ・バッテリー

はじめの一歩(72) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3495巻))
第72巻
青木勝 VS パパイヤ・ダチウ
鷹村守 VS リチャード・フォックス(WBC世界ミドル級タイトルマッチ)
沢村竜平 VS 間柴了(日本J・ライト級タイトルマッチ)

はじめの一歩(73) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3548巻))
第73巻
沢村竜平 VS 間柴了(日本J・ライト級タイトルマッチ)


はじめの一歩(74) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3606巻))
第74巻
沢村竜平 VS 間柴了(日本J・ライト級タイトルマッチ)決着
草野球

はじめの一歩(75) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3636巻))
第75巻
星洋行 VS プンサク・クラティー
千堂武士 VS ホセ・ラミレス
板垣学 VS 名前不明
板垣学 VS 星洋行


宮田の東洋太平洋フェザー級タイトルマッチから。
終始圧倒して一方的な勝利かと思われたのですが、
リング外の事に気をとられて、一転して大ピンチの展開。

一歩もそうですが、宮田もスマートに勝つことが少ないですね。

宮田は防御力の低さと、試合に対する集中力の低さが弱点といえますね。

試合には勝利しましたが、拳を痛めた(折れた)結果、一歩との試合は延期に。
なかなか2人はぶつかりませんね・・・。


その後は鷹村の防衛戦。・・・と、その前に。木村と青木の試合です。
両者ともに前回引き分けた相手。
弱点は分かってる、と勝利を確信していましたが、
相手もバカではないので弱点を克服したり、長所を伸ばしてきたりしました。

冷静に考えれば、その程度思いつきそうなものですが。
鴨川会長が直属トレーナーじゃないとそんなもんなんですかね。


鷹村の試合は3コマで決着。特筆事項なし!w

ここでの注目は沢村 VS 間柴ですね。
どちらも一歩を相当苦しめた相手。
お互い長身でリーチがある、気性が激しくラフファイトも多いなどの共通点があります。
また、お互いに鴨川ジム関係者ではないので、勝敗が読めないところもわくわくさせます。


間柴の妹久美は、以前に沢村に殴りかかられた過去があり、
そのお返しに、と怒りに燃える間柴。

沢村はどんな手を使ってもチャンピオンになるという執念をもって戦いに挑む。

ゴンクから序盤2Rはどちらのパンチも当たらない、非常にハイレベルな攻防。
このままクリーンファイトが続くかと思われましたが、
3Rからは大方の予想通りに、喧嘩腰のラフファイトへ。

この試合中、沢村は間柴に2発の蹴りを浴びせ、間柴はグロッキー寸前まで追い込まれます。
意識を取り戻した間柴も、お返しとばかりに沢村の左目めがけて頭突きをし、沢村の距離感を殺します。

とんでもない試合は終盤、ダブルノックダウンというお互いギリギリのところまできます。
しかし、妹に拳を出した怒りが間柴の意識をのっとり、
まだダウン中の沢村にパンチを浴びせ、リング下へ転落させます。

試合結果は間柴の反則負け。王者交代。

反則での決着となりましたが、勝ったのはなによりも
一歩を同じ(王者という)景色を見たいという勝利への執念だったのかもしれません。


意識を取り戻した沢村は勝ったことを聞かされ、
その高揚感のままバイクで帰路につきましたが、
高速道路で事故を起こし再起不能に。。。

千堂から一歩へかけられた電話が非常に重い描写になっていました。


どちらも相当の実力者でしたが、まさかこんな結果になるとは予想できませんでした。
これで沢村は物語から退場、間柴も反則のせいでしばらくは出場できません。
やはり悪の道ではチャンピオンになれないという事なのでしょうか。


非常に重い展開から一転、こんどは草野球に。
相変わらず木村、青木はボクシング以外では才能に長けている一面を発揮します。

息抜きとしては結構長めに草野球をやった後、
続いてスポットが当てられたのは板垣。

千堂再起戦いを挟み、千堂のジムの後輩、星と板垣がぶつかることに。

今井との戦いで篠田トレーナーに90点の評価をもらった板垣、
次の試合では完全に格下の相手であるのにパンチを多くもらってしまう。
パンチは見えてる、体の調子も悪くない。だけど避けられない。
勝つには勝ったが、板垣は自分の感覚に違和感を覚える。
ちなみにこの試合、篠田トレーナーは0点の評価。

板垣に不安を残したまま星戦のゴングが鳴る。



この5巻中では鷹村強すぎ、間柴沢村凄すぎ、という印象です。
一歩のライバルキャラ同士の戦いはとても面白いですね。
ヴォルグと千堂なんか、もう一回やったら相当面白いんじゃないでしょうか?

しかし、板垣の今後が気になります。
見えてるけどパンチをもらう・・・鷹村同様、目に不安でもあるのでしょうか。

2013年6月7日金曜日

「ヤンデレ彼女 11巻」感想 いつのまにか恋愛物に。

ヤンデレ彼女(11) (ガンガンコミックスJOKER)
白鳥と聖の恋の行方は・・・


一般的なヤンデレとは違い「ヤンキーだけどデレる」という漫画だった本作。
しかし登場キャラの増加、各キャラの背景、また高校生特有の恋愛事情も絡めてくることで、
だんだんと主人公レイナの暴力的な表現は減り、ただの口の悪いねーちゃんになりつつあります。
まぁ、元々ギャグ漫画ですから、暴力的といいつつも激しいツッコミレベルですけどね。

ああ、真夜美がツッコミくらって興奮していた頃が懐かしい。


そんな中、今回はイキイキとケンカするシーンも描かれています。
隣の高校のヤンキーライバル、そして恋のライバル、ナナミは
レイナの彼氏の田中学に正式に振られてしまいます。
泣き顔を見られたくないからと帽子をお面のようにかぶって表情を隠すシーンは
ギャグでありながら、ちょっとクるしぐさでした。

その後、元気をなくしたナナミを元気づけようと画策する墨華と協力し、
最後はドタバタの殴り合いでお互いにわだかまりも無くなり、
元気を取り戻す、という青春まっしぐらな展開でした。


続いての恋愛事情は真夜美とのコーミ・コナース店長。
知り合ったきっかけと惹かれた理由がまだまだ謎のままです。

これまで真夜美がテレたりデレたりする描写がほとんどなく、(もしかしたらゼロ?)
以前に恋愛観の話になったときも達観していた感じがあったのも、
なんとなくミステリアスな部分を強調しているのかもしれないですね。

家でのキャラ、学校でのキャラ、バイト先でのキャラ。

読者である我々も、現実世界で使い分けている人も多いと思います。
もしバイト先に肉親がきてしまったら・・・。
さぁどちらのキャラで対応するのでしょうか。

今回の真夜美はまさにその状態でした。
窮地に陥った真夜美を助ける店長。あらやだかっこいい。
まぁ田中のじーちゃんは全てお見通しだったようですが。

明確な表現はありませんが、どうやらこの二人は既に両想いのようですね。


最後はここ最近の本命、白鳥と聖。
聖は明確に白鳥を好きだという気持ちに気付いてますが、
白鳥は聖を好きだというその気持ちに自信が持てないでいるようす。
恋愛に、女の子に苦手意識を持っているんですね。

それらを救った田中の一言。
「たとえばここに素敵な映画のチケットが2枚あるとして、
 誰を誘いたいですか?その最初に浮かんだ人が答えでいいと思います」

これはいいですね。
夢を壊す言い方かもしれませんが、
高校生で付き合って、そのまま一生添い遂げるカップルなんて激レアだから、
今、その時点で好きな人と付き合うというのも立派な選択肢です。

真夜美の「恋愛は引き算」というのも心をわしづかみにされましたが、
この作者の恋愛観はすごいな、と時々思います。


しかし、最初は体育祭でのちょいキャラだった聖が、
田中のライバル兼ギャグツッコミ要因だった白鳥が
こんなシリアスなシーンで主役とヒロインを努めるようになるとは!
初登場の頃からは想像もできませんね!

ドラマCD ヤンデレ彼女ヤンデレ彼女(8) (ガンガンコミックスJOKER)西悠々記(1) (ビッグガンガンコミックス)

2013年6月2日日曜日

「はじめの一歩 66~70巻」感想 パンチ力を過信していたのは一歩だけではない

いつからワシの眼は曇っておった・・・?

第66巻から第70巻までのダイジェスト
はじめの一歩(66) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3284巻))
第66巻
板垣学 VS 今井京介(フェザー級東日本新人王決勝)

はじめの一歩(67) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3315巻))
第67巻
板垣学 VS 今井京介(フェザー級東日本新人王決勝)決着

はじめの一歩(68) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3355巻))
第68巻
一歩 VS 武恵一(日本フェザー級タイトルマッチ)7回目の防衛戦

はじめの一歩―The fighting! (69)
第69巻
一歩 VS 武恵一(日本フェザー級タイトルマッチ)

はじめの一歩(70) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3428巻))
第70巻
一歩 VS 武恵一(日本フェザー級タイトルマッチ)決着


板垣のフェザー級東日本新人王決勝は3巻にわたる長さでした。
一歩や鷹村のベルトをかけた戦いと同等の扱いですね。
青木さんと木村さんの扱いとの差が・・・・。
これも実力社会の悲しい構図なのでしょうか。


スピード対パワー、手数対一発。
観戦者はまだ実現していない一歩と宮田の戦いをイメージし、それぞれに重ねて観戦。

板垣の才能+勇気+根性で判定勝ちをもぎとる。
学生時代から続く因縁の対決に、ひとまずの終止符がうたれる。



その新人離れした戦いの後、一歩・宮田の戦いが内定する。
鴨川ジムでのスパーから、70巻近い時間が経過していますよ・・・。

共に次の戦いで勝てば夢の対戦、となる。
流石にここで負けるコトはないと思いますが。


一歩の7度目の防衛戦の相手はベテランボクサー武。
相手の弱点を把握し、嫌がる戦い方、特徴を殺す戦い方を得意とする。
そのトリッキーな戦術や動きは、青木が「参考になる」というほど。

島袋戦いで自分より小さい選手とは戦ったことある一歩でしたが、
自分より低い位置から飛び込んできて、縦回転のアッパーを打つ選手は初めて。
腰を起され、自分のパンチ力は殺され、得意のインファイトで威力あるアッパーを喰らう。

一歩どころか、鴨川会長ですら最初そのトリックに気付かず
「なぜ効かん!?」などという始末。


課題の多い一歩に慢心してはいなかったんでしょうが、
そのパンチ力には自信を持っていたんでしょう。
それが仇となった。見えていなかった。

とはいえ、トリックのタネもわかり、対策も見つかれば
もう負ける要素はないですね。
最後は武より低い位置からのアッパー~フックで勝利。
腰の縦回転・横回転のパンチを習得したこととなりました。

次回の宮田戦へと思いをはせる一歩。
流石にそろそろ実現しないと・・・・。とは思いますが、
既に100巻以上出てるので、この後もいろいろ事件がおこるんでしょうね。

2013年5月29日水曜日

「ワンパンマン 1~3巻」感想 web発のヒーローギャグ漫画!

ワンパンマン 1 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 2 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 3 (ジャンプコミックス)

どんな敵でもワンパンチで倒す!努力で生まれたヒーロー!


元々、ONE氏がweb漫画として連載していた作品を
村田雄介氏(代表作:アイシールド21など)がリメイクし、
「となりのヤングジャンプ」に再びweb掲載、そして単行本化されたのが本作品。


~簡単な作品紹介・あらすじ~
就活がうまくいかない主人公サイタマが、ひょんなことで怪人に襲われてた子供を助けたことから、
小さい頃憧れたヒーローになりたいと思い努力しはじめる。
その努力(毎日腕立て、上体反らし、腹筋100回、10kmランニング)の結果、
ハゲてしまったが、サイタマはさまざまな強敵をワンパンチで倒してしまう無敵の強さを手に入れた!
そんなサイタマを中心とした、ヒーロー漫画であり、バトル漫画であり、ギャグ漫画である。


変身して強くなるわけではなく、素のままで強い、というのはヒーロー漫画としてはあまり見かけませんね。
ワンパンチで敵を倒してしまうので、戦闘のテンポが非常によく、またそれがギャグとしてうまく成立してます。


話が進むと、全身をサイボーグ化している、押しかけ弟子ジェノス、
サイタマをライバル視(?)する音速のソニックなどが登場します。
この2人も相当強いのですが、そのせいでサイタマが規格外の強さかを表現していきます。
機械の体を持つジェノスがボロボロに負けてるのに、ワンパンチで倒しますからね。

さらには数多くのヒーローが所属していて、その実力によりC級からS級までランク分けする
「ヒーロー協会」なる組織も出てきて、キャラ数も話の展開も膨らみ始めます。

ヒーロー協会内部でのランク争いなど、組織の腐った部分も垣間見れたりし、
『ヒーローとは?』というちょっと考えさせる深い話もあったりと、かなり引き込まれてしまいました。


正直、読む前はタイトルから、某頭がパンのヒーローのパロディ漫画だろう、と予想し、甘く見ていました。
いざ読み始めると、戦闘テンポがよく、いい話、深い話もあったり、でも基本がギャグ漫画で軽く読めよい作品です。
原作者の話の作り、作画者の画力がうまく調和していていいです。


現在、単行本は3巻までですが、原作ではかなり先まで掲載されています。
続きが気になる方、また原作とリメイクとを比較したい方も要チェックです!

単行本4巻は秋ごろでしょうか。
楽しみです。