バーバラファンは呼んでおくべきドラクエ6の漫画
ドラゴンクエストの漫画というと、ダイの大冒険やロトの紋章が思い浮かびます。
本作品はゲームのドラゴンクエスト6に沿った内容となっています。
ゲームをプレイした事のある人はもちろん、
未プレイでもストーリーを知る事ができます。
本作品、10巻で完結する作品ですから、ゲームのストーリー全てを事細かに追うのではなく、
ムドー戦以降はある程度端折って作品のテンポを重視しています。
(実際のゲームでも、ムドーまでの盛り上がりから一転して、
それ以降ダレる感じがあるので、よい端折り方かもしれません。)
イベントアイテムを入手するための、ボス戦の無いサブストーリーなどは、
(漫画オリジナル展開の)1年間別行動をとる間にクリアしていたり、
その回想シーンで補完したり、といった感じで端折っています。
おかげで主要ボス戦や現実世界の自分との融合などの見せ場が中心となるので、
必然的に少年漫画らしい熱い展開が多くなっています。
ドラゴンクエスト6、ゲームでは「城と戦う」というシーンがありました。
当時から、でっかい城とどうやって戦っているのか、
(呪文はまだ分かるが)城に『飛び膝蹴り』とか体術でダメージを与えられるのか?と疑問に感じていました。
どのようにして戦い、勝ったのかという謎に、漫画版では一つの答えが示されています。
この戦い方なら、まぁ納得。
あと、本漫画ではぶちスライムの「キズブチ」が初期から仲間としています。
モンスター使い的要素を最初から持ち合わせていたのですかね。
(しかし、他のモンスターは一切仲間になりませんが・・・)
最後のデスタムーアとの戦闘でも、このキズブチが大活躍をします。
なんでしょう、ダイの大冒険のゴメちゃんといい、ドラクエ漫画はスライムがキーキャラになる活躍がある傾向ですね。
漫画版ならではのオリジナル展開として、ゲームでは謎となっていた部分を描かれていたりします。
バーバラと黄金竜の関係などを、色濃く臭わせる展開など、
公式(ゲーム中)では明示されなかったが、おそらくそうなんじゃないの?と
考察されていた部分の回答ともとれます。
(本漫画は公式ではありませんが、監修が堀井雄二氏なので準公式くらいの立ち位置でしょう)
10年以上前の作品なので、あまりネタバレを気にせず書きますが、
いちばん最後、ゲームではエンディングに相当する場面で、
バーバラが消えてしまうシーンで、漫画オリジナル展開に持っていきます。
なんとバーバラは消えない!現実の世界に残って主人公と生きていく!
バーバラファンは必見!逆にミレーユファンにとってはどうでもいい展開かもしれませんが。
古本屋で10冊セット1,000円で購入しましたが、ちょうどよい巻数でまとまっていてよかったです。
リメイクのドラクエ6ではこうであって欲しかった。。。という展開も多く、
本作のファンなら一読の価値あり、です。
ドラゴンクエスト 幻の大地 全巻セット |
しんしんです。はじめてコメントを投稿いたします。
返信削除ネタバレを気にせずに書きます。
「消えない」バーバラがすばらしいです。
主人公との仲がとてもよい。
特に現実世界における主人公との融合や
カルベローナでのイベント、
ヘルデュラン戦、
デスタムーア戦、
いちばん最後(エンディング)などにおいて、
バーバラあっての主人公ということに気付きました。
これからもよろしくお願いします。
「おわびと訂正」
返信削除現実世界における主人公の融合は、
正しくは夢世界の主人公(勇者)と現実世界の主人公(王子であるが弱虫)の融合のことです。
ここにおわびと訂正をいたします。