2013年10月12日土曜日

「キン肉マン 44巻」感想 ロビンの戦いはやっぱり熱かった!!

キン肉マン 44 (ジャンプコミックス)

私は良き友に恵まれ 良き弟子に恵まれた


本巻はバッファローマンとロビンマスクの戦いが収録。
現在連載中のキン肉マンは過去の設定を持ってきたり、
懐かしい技が連発されたり、思わず熱くなる展開が多いので、読んでいてたのしいです。


まずはバッファローマンの戦いから。

ボロボロにされ、むき出しにされたバッファローマンの体中の1000の傷が、
右側のロングホーンに集まり、伸ばしていく・・・!
そういえばそんな技でキン肉マンを苦しめましたね。

おそらく本気(本能?)が出たバッファローマンの強さの秘密を探る為、
動きを止めるためにグリムリパーが使用した技はサンダーサーベル。
「完璧超人 秘奥義」と言ってるので、ネプチューマンの専用技じゃなかったんですね。
完璧超人の全員が、ではないでしょうが、有る程度の強さある超人なら使えちゃうのでしょうね。

さて、この本気になったバッファローマン、超人強度は8000万を越えるようです。
・・・それって王位争奪編でのラスボス以外全部勝てちゃうんじゃないの???

そんな敵無しの強さによるハリケーンミキサーからの超人十字架落としのコンボでバッファローマンの勝利。
やっぱりパワフルで強くなくっちゃ!

王位争奪編で登場した、ちょっと地味な超人十字架落としの威力は凄いようですね。


完璧超人の敗北は死という掟にしたがい、とどめを刺すよう促すグリムリパーと
キン肉マンの声に少し戸惑うバッファローマンでしたが、
とどめを指し「この戦いは甘さが命取りとなる」と言い残し、
スプリングマンの頭を抱え去っていきました。
タッグマッチでしたが、生き残ったのは一人。
しかし、この戦いでは2000万パワーズの必殺技、ロングホーントレインが見れたのが非常によかったですね。
復活した悪魔超人ひ必殺技は懐かしく、熱くなるのがよかったです。

結果、悪魔超人で生き残ったのはバッファローマンとブラックホールの2名。
「あのお方」の正体についてはここでは触れず仕舞い。
悪魔将軍じゃないのかなぁ・・・。





続いてはロビンマスクの戦い。
過去にはキン肉マンに負け、再起不能といわれ、
私怨からウォーズマンを育ててキン肉マンにけしかけたロビンですが、
いつの間にか再起不能から復活して、
正義超人のリーダーとして、長いことみんなをまとめてきました。

経歴を考えたらよくリーダーになれましたね・・・。


テクニックの応酬となりつつあるロビンVSキン肉マンネメシス。
そして放たれるロビン流アイス・ロック・ジャイロ!

マンモスマンが隠していたの最後の必殺技であり、
直後にロビンにマネされ、あの一回きりと思われた技が再び!
王位争奪編ではその後、超人預言書と共にロビンが消えるという、
感動のシーンも含めて思いで深い技です。

・・・でもネメシスには効きませんでしたけどね。


技が効かなかったネメシスは完璧超人のルーツについて長々を話し始めます。

簡単にまとめると、神々が超人を作ったけど争いが増えたから
超人をカピラリア七光線で全滅させようとした。
「勝手に作って勝手に滅ぼして、それでいいのか?中にはよい超人もいるぞ?」
「じゃあそいつらは残そう。」
で、生き残った超人が完璧超人のルーツ、という。

プリズマンが使用してたカピラリア七光線(レインボー・シャワー)って
こんな古くからあったんですね。しかも超人全滅レベルの技として。


ともあれ、完璧超人は神に選ばれた存在である。
絶滅したはずの超人が長い年月の中で復活している。
それを殲滅するのが目的っぽいです。

一通り語ったあと、再び技の応酬。
キン肉ドライバーに似たネメシスドライバー、
アノアロの杖使用によるユニコーンファイヤーヘッド、
ネメシスのバトルシップ・シンク。

キン肉マンネメシスの技がロビンを上回ります。

ロビンスペシャルも返され、追い詰められるロビン。
鎧を脱いで本気になったロビンは新技のタワーブリッジネイキッドを決める。
さすがにネメシスを苦しめたようですが、決着には至らず。
未完成技、ブリティッシュ・スティール・エッジも不発で幻の技に。

全ての手を出し尽くし、再びバトルシップ・シンクをかけられたロビンは
ウォーズマンに遺言ともとれる言葉を残す。


おまえには私の全格闘技術はもちろん 思考法からクセまですべて託してある
いいかウォーズマン もしもこの先・・・ 私に何かがあった時は
おまえが私の代わりを努めろ!おまえならそれができる!
より良き正義超人界のために 友のために 私の意志を継いで闘うのだ
我が愛弟子ウォーズマンよ!



そしてバトルシップ・シンクを決められるロビン。
これで決着か?果たして生死は?
・・・次巻に続く。


うーん、ロビンの戦いが熱い。マンモスマンの時もよかったけど。
最後は友情だのキン肉マンや他のメンバーにあえてよかっただののセリフが熱い。
ウォーズマンにロビンの代わりにリーダーが務まるかは疑問ですが、とてもよいセリフでした。
コミックの帯の「超人師弟、復活!」とはこのセリフを指していたんでしょうね。

バッファローマン&スプリングマンに続いてダッグマッチか?とかも思ったのですけど。


しかし、当初からリーダー格のロビンが負けるとは考えにくかったですが、
相手もリーダー格であることが不安要素でした。
王位争奪編でもマリポーサというリーダー格に勝っていることから、
なんかしらして勝つと思ったのですが。
いや、まだ決着ついてませんけどね。でも、たぶんね。

仮にここで死んでも、漫画の性質上最後は生き返るんだろうなぁと思ってしまうのが悪いところ。
もっと少年のピュアな心で読まないといけませんね。

なりきりマスク ロビンマスク (原作カラーVer.)超像可動 「キン肉マン」 ロビンマスク 1P超像可動 「キン肉マン」 ウォーズマン 1P

2013年10月5日土曜日

「はじめの一歩 96~100巻」感想 王者として戦え!全部背負ってリングに立て!

練習はボクを裏切ることはなかった。
でも、今回はボクが練習を裏切ってしまった。

第96巻から第100巻までのダイジェスト

はじめの一歩(96) (少年マガジンコミックス)
第96巻
一歩 VS 小島寿人(日本フェザー級タイトルマッチ)準備編

はじめの一歩(97) (少年マガジンコミックス)
第97巻
一歩 VS 小島寿人(日本フェザー級タイトルマッチ)決着
鷹村守 VS ピーター・ラビットソン(WBC世界ミドル級タイトルマッチ)
鷹村 VS 伊達、千堂、間柴、冴木、小橋(泥酔による喧嘩)

はじめの一歩(98) (少年マガジンコミックス)
第98巻
板垣学 VS 冴木卓麻(A級ボクサー賞金トーナメント 決勝戦)

はじめの一歩(99) (少年マガジンコミックス)
第99巻
板垣学 VS 冴木卓麻(A級ボクサー賞金トーナメント 決勝戦)

はじめの一歩(100) (少年マガジンコミックス)
第100巻
板垣学 VS 冴木卓麻(A級ボクサー賞金トーナメント 決勝戦)決着
木村タツヤ VS ???(A級ボクサー賞金トーナメント 決勝戦)
青木勝 VS 伊賀忍(A級ボクサー賞金トーナメント 決勝戦)



鷹村が帰ってきて一歩にアドバイスを送る。
今まで、常に挑戦者の精神だった一歩は、ここで初めて王者として戦うのでしょうか。
似たようなことでは、ハンマーナオとの戦いがありましたが、
あれは先輩として戦った、という気がしますし。

しかし、準備編がながい。
95巻、96巻とたっぷり時間かけました。
デンプシー破りを公言しているわけではなく、
目立った対策を立てるわけでもないのに、ずいぶん練習に注目させたものです。

いよいよ始まった一歩の試合は両者1発ずつのパンチで終了。
いままで1発KOはなかったけど、一歩のパンチの破壊力がとんでもないのは
海とかで青木に放ったパンチなどで証明済み。
こういうのはもっと早くにやっておくべきだったのでは。
チャンピオンになる前とかにね。

続いて鷹村戦。あっさり勝利。
イーグル戦以降、マジメに試合描写がないが、いつもパンチ一発で勝っている。
とはいえ、妙にピンチがあったり、
逆に一発でしとめようということに執着していたり、
また、この試合では12Rの鷹村の右目が白抜きで表現されていたり、
網膜剥離伏線と思えることは散りばめられている。

網膜剥離だとすると、距離感がなくなっていてパンチをもらう理由も、
駆け引きが難しいから一発にこだわる理由にも繋げられる。

ホーク戦で殴られたときの「パリィ」という効果音やら、
今回の右目白抜きやら、伏線はたくさん散りばめられている。
今後どうなる鷹村。


試合後、鷹村 VS 伊達、千堂、間柴、冴木、小橋という喧嘩。
引退組もいるとはいえ、プロボクサーが喧嘩はまずいですよw
しかし、間柴は他人と絡むようになったなぁ。人間的に成長したんでしょうね。


引退の影がちらつく青木、木村、トップを狙う板垣のA級トーナメント開始。
板垣は唐沢といい、今回の冴木といい、
一歩が戦った相手を順番に越えていく展開なのでしょうか。

パワーファイターよりの作品でしたが、
板垣以降スピードファイター優遇な感じがみてとれますね。


新旧スピード対決と銘打ったしあいがスタート。
板垣の独壇場と思われた『集中時の相手がスローモーションに見える特技』
が通用しない・・・。冴木も同じ能力の所有者だった。

じゃあなんで一歩や千堂に負けたんだよ・・・。
少なくもとも、あの能力の前に一歩や千堂が勝つ絵が浮かばないんですけどね・・・。

同じ土俵に立ったスピード対決はキャリアVS才能の流れに。

しかし、新たな能力、アリ・シャッフルを含む無意識のフェイントで相手を翻弄する板垣。
そのフェイントは視界と逆に動く為、冴木は付いていけず。
目の前から人間が消えるを体感し、スピードスター、散る。
一歩に負けた再登場キャラの中では、かなり実力ある描かれ方だったのに、残念です。


木村は判定負け。青木もバロン栗田率いる伊賀に負ける。
会長の「選手の負けにするな!我々セコンドの負けにしろ!」というセリフ。

選手は負けていないという論法からすると、青木が再起するのか、
木村が階級上げてチャレンジするのか、大穴で間柴が相手をするのか。
・・・試合後の鷹村の態度から考えると引退の考えを撤回した木村が・・・
というのがスマートかな。鴨川メンバー以外では意味がないでしょうし。


なんだかんだ言って鷹村はジムメイト想いなところがあり、そこも魅力なんでしょう。
だから青木なんかはあんだけ虐められても付いていく部分があるのでしょう。
その青木・・・今回の負けで引退をするのでは・・・と。
まわりの引退に悲しんでいたのがフラグとなるのか。



さて。はじめの一歩も100巻まで読み進めました。
今後の一歩の世界挑戦は?

鷹村の6階級制覇は?網膜剥離は?
青木、木村の進退は?

板垣はどこまで上れるのか?
そして一歩と宮田の対決は本当にもうないのか?
千堂、間柴などの味のあるキャラの今後は?

いろいろと気になる部分が多すぎます。
・・・200巻までいっても終わらないんじゃないでしょうかw

今後もたのしみに読み進めます