2013年5月29日水曜日

「ワンパンマン 1~3巻」感想 web発のヒーローギャグ漫画!

ワンパンマン 1 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 2 (ジャンプコミックス)ワンパンマン 3 (ジャンプコミックス)

どんな敵でもワンパンチで倒す!努力で生まれたヒーロー!


元々、ONE氏がweb漫画として連載していた作品を
村田雄介氏(代表作:アイシールド21など)がリメイクし、
「となりのヤングジャンプ」に再びweb掲載、そして単行本化されたのが本作品。


~簡単な作品紹介・あらすじ~
就活がうまくいかない主人公サイタマが、ひょんなことで怪人に襲われてた子供を助けたことから、
小さい頃憧れたヒーローになりたいと思い努力しはじめる。
その努力(毎日腕立て、上体反らし、腹筋100回、10kmランニング)の結果、
ハゲてしまったが、サイタマはさまざまな強敵をワンパンチで倒してしまう無敵の強さを手に入れた!
そんなサイタマを中心とした、ヒーロー漫画であり、バトル漫画であり、ギャグ漫画である。


変身して強くなるわけではなく、素のままで強い、というのはヒーロー漫画としてはあまり見かけませんね。
ワンパンチで敵を倒してしまうので、戦闘のテンポが非常によく、またそれがギャグとしてうまく成立してます。


話が進むと、全身をサイボーグ化している、押しかけ弟子ジェノス、
サイタマをライバル視(?)する音速のソニックなどが登場します。
この2人も相当強いのですが、そのせいでサイタマが規格外の強さかを表現していきます。
機械の体を持つジェノスがボロボロに負けてるのに、ワンパンチで倒しますからね。

さらには数多くのヒーローが所属していて、その実力によりC級からS級までランク分けする
「ヒーロー協会」なる組織も出てきて、キャラ数も話の展開も膨らみ始めます。

ヒーロー協会内部でのランク争いなど、組織の腐った部分も垣間見れたりし、
『ヒーローとは?』というちょっと考えさせる深い話もあったりと、かなり引き込まれてしまいました。


正直、読む前はタイトルから、某頭がパンのヒーローのパロディ漫画だろう、と予想し、甘く見ていました。
いざ読み始めると、戦闘テンポがよく、いい話、深い話もあったり、でも基本がギャグ漫画で軽く読めよい作品です。
原作者の話の作り、作画者の画力がうまく調和していていいです。


現在、単行本は3巻までですが、原作ではかなり先まで掲載されています。
続きが気になる方、また原作とリメイクとを比較したい方も要チェックです!

単行本4巻は秋ごろでしょうか。
楽しみです。

2013年5月27日月曜日

「はじめの一歩 61~65巻」感想 鴨川ジムの勝利が続く!

ボクは、デンプシーロールに頼りすぎていた

第61巻から第65巻までのダイジェスト
はじめの一歩(61) (少年マガジンコミックス)
第61巻
鷹村守 VS デビット・イーグル(WBC世界ミドル級タイトルマッチ)決着

はじめの一歩(62) (少年マガジンコミックス)
第62巻
板垣学 VS 牧野文人(フェザー級東日本新人王準決勝)

はじめの一歩(63) (少年マガジンコミックス)
第63巻
鷹村一人旅
一歩 VS 唐沢拓三(日本フェザー級タイトルマッチ)6回目の防衛戦

はじめの一歩(64) (少年マガジンコミックス)
第64巻
一歩 VS 唐沢拓三(日本フェザー級タイトルマッチ)決着
ヴォルグ・ザンギエフ VS エリック・トンプソン


はじめの一歩(65) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3246巻))
第65巻
板垣学 VS 今井京介(フェザー級東日本新人王決勝)


鷹村の2階級制覇も大詰め。
両者共にまぶたを切り、鷹村は視界をふさがれながらも、
鴨川会長の教えどおりにパンチを繰り出し、
それが確実にイーグルの急所をとらえ、ついに勝利をつかみました。
ここに鷹村の2階級制覇達成です!

まったくタイプの違うブライアンとの戦いでも、かなり苦戦してましたが、
イーグルとブライアンとが闘った場合はどっちが勝ったんでしょうかね。

おそらく、対策、準備、練習をするイーグルが有利だとは思うのですが、
あの野生部分にイーグルがどこまで対応できたのか、
ブライアンが再起不能となったいまでは実現不可能なのですが、ちょっと見てみたい試合でした。


さて、鴨川ジムの次の戦いは板垣の新人王に向けた戦い。
もう常に誰かが試合している状態ですね。

準決勝の相手は板垣のデビュー戦いで黒星をつけた牧野。
当時は故意の反則ではなかったはずですが、
今ではすっかりダーティになり、フリッカーまで身につけました。

フリッカー対策で間柴とのスパーを申し込む板垣。
その中で美人妹を持つもの同士として、妙に分かり合う仲になる2人。
なんか、異色の友人関係ですね。

もともとの才能と間柴とのスパー、また先輩である一歩を見続けたことで、
大きな苦戦もなく板垣の勝利。
才能だけなら作中でもトップクラスかもしれませんね。


マジメな展開が続いたあとの息抜きでは鷹村一人旅。
これまで一歩が対戦したメンバーの日常とすれ違う鷹村。
ボクシングを続ける者、離れた者、仕事をしている者。
もっとも鷹村は気付いていませんでしたがw


マジメ展開に戻り、一歩6度目の防衛戦。
基本筋力、基本能力をアップし、
被弾覚悟でガムシャラに相手に向かうだけの戦術から変わり、
ゆっくりを足をつかって追い詰めるスタイルを学ぶ。
デンプシーロールを封印したまま、珍しくほぼ無傷の勝利。
本来、このくらいの実力があってもおかしくないんですよね。
対戦相手が全員曲者揃いなのが一歩の運のないところ。


再び板垣新人王への道に戻り、決勝戦は学生時代からのライバル、今井との戦い。
ファイター型とアウトボクサー型、因縁の対決という構図に、一歩と宮田を重ねて観戦するメンバーたち。
足をつかってアウトボクシングを続けても、
いつかつかまり、はジリ貧になると予想している板垣は序盤からインファイトでも戦いを挑む!

どうなるライバル対決!

2013年5月18日土曜日

「はじめの一歩 56~60巻」感想 鷹村2階級制覇への挑戦!

この老いぼれの目の黒いうちに 果たしてあとどれほど楽しませてくれるかの


第56巻から第60巻までのダイジェスト
はじめの一歩(56) (少年マガジンコミックス)
第56巻
一歩過去話
梅原君、釣り船幕の内卒業
鴨川ジム釣り対決
一歩 VS 今井京介 スパーリング

はじめの一歩(57) (少年マガジンコミックス)
第57巻
鷹村、宮田合同キャンプ
鷹村、網膜剥離疑惑浮上

はじめの一歩(58) (少年マガジンコミックス)
第58巻
木村達也 VS エレキ・バッテリー
青木勝 VS パパイヤ・ダチウ
宮田一郎 VS メッガン・ダッチボーイ(東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ)

はじめの一歩(59) (少年マガジンコミックス)
第59巻
鷹村守 VS デビット・イーグル(WBC世界ミドル級タイトルマッチ)

はじめの一歩(60) (少年マガジンコミックス)
第60巻
鷹村守 VS デビット・イーグル(WBC世界ミドル級タイトルマッチ)


一歩・沢村戦の死闘のあとは、少しゆるやかな話から。
鴨川ジムメンバーの釣り対決で、八木さんの「釣りなら世界レベル」の腕前が炸裂。
鷹村とリベンジ釣り対決にもちこみますが・・・・
後に青木も釣りの練習でその才能を発揮しますし、
鴨川ジムにはボクシング以外の才能は豊富な方が多いようです。


そんなお遊び展開から一転、
まじめに鷹村の世界2階級制覇まえに、鴨川メンバーのセミセミファイナル、
宮田のセミファイナルがあります。

木村の相手は変な髪形のエレキ・バッテリー。
今回はメインの試合ではないので、ダイジェスト気味でしたが、
前半ピンチ、後半に相手のボディが弱点に気付き反撃、結果引き分け。

青木の相手は同じく変な髪形のパパイヤ・ダウチ。
曲者同士の戦いで前半は青木の劣勢、後半相手のスタミナ不足が発覚するも、結果引き分け。


どうもこの2人の試合はピリリとしませんね。
日本タイトルかけて闘ったときは、もっと脇役も強いんだ!って感じの表現が多かったように思えたのですが・・・。
進化してるのか、退化してるのか、判断がむずかしい。


セミファイナル、宮田の相手はミスターサカグチによる刺客、メッガン・ダッチボーイ。
とはいえ、倒すのが目的ではなく、宮田の弱点を調べるための捨て駒。
鷹村とのキャンプでパンチ力のアップをし、打ち方を変えたカウンターで勝利するも、
サカグチには宮田の欠陥がわかったという。今後も面倒な存在になりそうですね。

ほんのちょい役なのかと思っていたミスターサカグチ、
今後も出てきそうですね。ただ、出てくるたびに宮田が強化していきそうでもありますねw


鷹村の2階級制覇戦。
序盤、イーグルは鷹村の出方を観察、
ファイトスタイル、性格を理解し、カウンターでダメージを奪う。
序盤はまったく手が出せなかった鷹村だったが、
相手に倒れこむことからの10cmボディブローからの大反撃。
一気に展開を五分以上に戻す。さすがは鷹村さん。

鴨川会長の教え子は、みんな10cmボディブローをつかえるから、
クリンチや密着状態こそがチャンスなんですよね。
ちょっとずるい気もしますが・・・。


宮田・一歩が鷹村の網膜剥離を心配していたが、その心配を吹き飛ばす試合っぷり。

しかし、鷹村・イーグル共にまぶたを切り、血が流れ、
いつレフリーストップがかかってもおかしくない状態に。
2階級制覇をかけたこの戦い、決着はどうなる!?

2013年5月3日金曜日

「喰う寝るふたり住むふたり 1巻、2巻」感想 男女それぞれの視点からの同棲あるある

喰う寝るふたり 住むふたり  1(ゼノンコミックス)喰う寝るふたり住むふたり 2 (ゼノンコミックス)
交際10年、同棲8年。恋人以上夫婦未満の関係。


長期交際によってマンネリ化しつつあるカップル、
野々山修一(のんちゃん)と町田りつ子(リツコ)の日常。
一つの物語(出来事)を男女それぞれの視点で描かれてます。


例えば、女性側視点で物語りが展開されていく中で、男性に対して

「なんでこんな事で機嫌悪くしてるのっ!?」
というカップルによくある疑問に、
後の男性側視点のに、その回答がでてくる、という作り。


男性にとっては気に留めないようなちょっとした事でも、
女性にとってはとても重い事だったり、すごく引きずったり(逆もしかり)、
実は言った本人も強がりや気を使いすぎていたり、いろいろ考えさせられる作品。

同棲したことある人、また長期間の同棲経験や既に結婚していて倦怠期になっている人は
同意できる部分が多いんじゃないでしょうか。


物語(出来事)はコンパへの参加の是非、台所の使い方、というものから、
2巻では長期交際同棲カップルのセックスレスなど、かなりつっこんだ問題も扱っています。
このへんは、同棲だけでなく、夫婦でも考えさせられる内容ではないだろうか。


お互いに相手の事を想ったり考えたりして行動しているつもりだけど、
それが実は逆効果で相手を怒らせたり、不安にさせていたり。
長く一緒にいても最後はやっぱり直接言わないと伝わらない、分からない
という当たり前の事を再認識させてくれる。

相手を気遣うことは大切で、長くお付き合いするには
よい意味で楽な相手(必要以上に飾らない相手)がよいんだと思わせてくれる内容。


1巻に1話、こののんちゃん、リツコのほかに第三者の視点の物語が加わることもあり、
一つの物語にもたくさんの人の考え方があるんだと思わされる。

作者がサウンドノベルゲーム「街」が好きなようで、
ザッピングシステムをうまく漫画に取り入れている良作品だった。



基本的に1話完結で読みやすい。
また、最後は丸く収まる(よりラブラブになる)など、読んでいて後味が非常によい。


男心がわからない女性の方、
女心がわからない男性の方、両方とも必見の漫画です。


最近は平積みしてある書店も多く、じわじわ人気が出ている作品のようです。

SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇