2013年7月31日水曜日

「ハイスコアガール 4巻」感想 まだまだお前には希望(クレジット)が残されている!!

ハイスコアガール(4) (ビッグガンガンコミックススーパー)
4巻は高校生編。
受験に失敗し、晶と同じ高校に行く事ができなかったハルオ。
その後ろめたさからバッタリ晶に会わないよう、ゲーセンから足が遠のくハルオ。

そんな中、小春がハルオをゲーセンに連れ出し、対戦を挑む。
ハルオと対等になりたい思いで強くなった小春、
アーケードゲームから離れたことで弱くなったハルオ。
小春に負け、落ち込むハルオは帰り道で晶を見かけますが、
声をかけることができないまま・・・。


その後、小春は晶とゲーセンで出会う。
一緒にゲームをすることで、ゲームを通して気持ちを聞く。

やはりこの漫画、要所要所でゲームの使い方がうまい。
ゲームしながらの会話で、お互いが持つハルオへの気持ちを読者に強く表現している。


後半。家のしつけの厳しさからついに家出をする晶。
遠く離れた地で必死に探し、ついに出会うハルオと晶。

2人を引き離したキッカケがゲームならば、再開のキッカケもゲーム。

ハルオの母親の手助けで一晩を一緒にすごすハルオと晶。
その中で、ハルオは晶の支えになりたいと思うが、
今の時点では能力も財力もなにもしてやることができない。


家出事件も終わり、花火大会の日、
ついに小春はハルオに告白をする。



あまり感情を表に出さない晶ですが、家庭のしつけの厳しさに涙したり、
ハルオを出会えて安堵感がでたり、新しい感じの萌えを覚えさせてくれます。
小春はストレートで、努力などで意識を引こうとします。
王道ヒロインかつ王道サブヒロインの位置かもしれません。


甘酸っぱい青春をゲームの進化と共に動いている本作品。
当時という懐かしさ、学生時代という懐かしさ、いろいろな懐古気分に浸れます。


ここまで、
1巻が小学生編
2~3巻が中学生編
4巻が高校生編
あと2巻くらいは高校生編でしょうかね。
大学編とかもあるのかしらね?
ヴァンパイア リザレクション

2013年7月27日土曜日

「ハイスコアガール 3巻」感想 時は流れて次世代機が出る時代

ハイスコアガール(3) (ビッグガンガンコミックススーパー)

恋に待ちガイルなんてねぇ・・・と思うぜ・・・?


時代背景や時間経過を、格闘ゲームの進化(流行)で表現し、
その中で主人公の矢口ハルオと大野晶、日高小春の恋愛関係を描いている本作品。



3巻では、帰ってきた昌と再会後の話。
少し気持ちがすれ違ったまま。昔のように対戦を望むがうまくいかないハルオ。

そんな中、中学生の一大イベント、修学旅行へ。
新幹線に置いていかれて、小春と琵琶湖を見に行ったり、地方のゲーセンを巡ったり。
小春はデートみたいと喜び、ワケわかんない片思いに悩む小春。

2人の一番近くにあるゲームが、いつも2人の間に挟まっているこの状態。

修学旅行後編では晶とゲーム大会に参加。
決勝戦でついに晶と対戦できたハルオだったが、
晶のプレイ筐体は壊れており、全力じゃなかった。。。

その事で晶につめより、喧嘩になる2人。
取っ組み合いの中、小学生時代にハルオが晶にあげた指輪を発見。

それをキッカケに、ゲームばかり考えていたハルオも、自分の本当の気持ち、
「大野昌と一緒にいたい」という気持ちに気付き、
同じ高校に行くためゲームを断ち受験勉強に励む。
友人の助けを経て勉強し、受験会場へは昌の執事のはからいで
昌と一緒に向かいます。
その車中、受験に合格したら想いを伝えることを決意するハルオ。

そしてその受験結果発表で3巻が終わります。


この巻ではゲーム以外のノスタルジック要素として、
ハルオの母が篠原涼子 with t.komuroの
『恋しさと せつなさと 心強さと』が気にいっていたり、
ドラマ「家なき子」にハマっていたりします。

ちなみに、『恋しさと せつなさと 心強さと』は
映画「ストリートファイター」の主題歌であり、
アーケード版ストリートファイターZEROの
ドラマチックバトル(リュウ&ケンVSベガ)のBGMだったりで、
本作品の中心となっているスト2とも妙な関係があります。


ここまで、
1巻が小学生編
2~3巻が中学生編
最近の漫画はだらだらと引き延ばす展開が多い中、
当時のゲームの進化のスピードと同様、漫画内の展開も早いです!
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2013年7月22日月曜日

「イモリ201 4巻」感想 ほとんどのオチで脱ぐ

イモリ201(4) (ヤングマガジンコミックス)
今後は真面目な展開になっていくのか?


自称「女子高生」を名乗る、制服の下にスク水を着用している井森さん(21歳)と
2浪の受験生川島とを中心としたドタバタラブコメも早4巻目。

登場人物もかなり増え(ちなみに今巻は特に新キャラはなし)、
物語や話の作り方に幅を持たせることが出来てきました。


いつも通りバタバタしつつ、主要キャラ全員の下着シーンがあったり、相変わらずオチで脱ぐことが多いです。
ちなみに巨乳キャラはよく脱ぎますが、貧乳キャラはそういう描写はありません。


さて、4巻では作中時間も流れ、エーリカがコスプレと茶髪をやめて就職活動をするなど、
現実に戻る(戻される)ような話があります。
井森さんも21歳になっていつまでも女子高生とか言ってられない状況に追い込まれます。
また、井森さんの扮する(イメージする)女子高生像が、
『コギャル』と呼ばれていた時代のそれなので、
現役女子高生からしたら古すぎて、
井森さんからしたら最近の言葉がわからないという状態に。


そういった事情から、女子高生を辞めかける井森さんでしたが(実際は辞めるに至っていない)、
そんな井森さんの状況を勘違いした川島が勢いで告白するなど、
王道ラブコメっぽい展開が出てきました。

ちなみに告白の台セリフは
「女子高生の井森さんが、好きなんですよ・・・・死ぬほど・・・・」
という、アブノーマルな発言でもありましたが・・・。


いろいろとあり、結局まるく収まったね!といった所で、
井森さん宛に1通の手紙が。

これが今後の物語にどう関わってくるのか。
一気にシリアス展開になるのか、
実はたいした事ないオチになるのか。

前者の場合は作品がそのまま終わっていく可能性もありますね。



どうでもいいですが、井森さんがスク水着ていない時に、
スカートめくられる等でパンツ見えてしまった時の
「ふにゃあああ」
というのがすごくツボに入ります。かわいいと思います。

普段がお酒飲んで酔っ払って、変なことばかりしているから
ギャップ萌え的ななにかなのかもしれません。

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2013年7月17日水曜日

「はじめの一歩 81~85巻」感想 ゲドーの時間を止めて来い

さぁビジネスを開始しようか


第81巻から第85巻までのダイジェスト
はじめの一歩(81) (少年マガジンコミックス)
第81巻
一歩 VS マルコム・ゲドー

はじめの一歩(82) (少年マガジンコミックス)
第82巻
一歩 VS マルコム・ゲドー

はじめの一歩(83) (少年マガジンコミックス)
第83巻
一歩 VS マルコム・ゲドー決着
板垣学 VS ランディー・ボーイJr スパーリング

はじめの一歩(84) (少年マガジンコミックス)
第84巻
宮田一郎 VS ランディ・ボーイJr試合準備編

はじめの一歩(85) (少年マガジンコミックス)
第85巻
宮田一郎 VS ランディ・ボーイJr試合準備編
鷹村守 VS ロナルド・ダック試合準備編


計量の時から道化を演じるマルコム・ゲドー。
そしてその後、一歩に八百長を持ちかける。
結果、一歩の怒りを買い、自分をKO負けしたら合計300万円を払う、という話になる。

いざ試合。

しょっぱなに一歩がダウンを奪うも、
魔術師(マジシャン)として一歩の距離感を奪い始める。
八百長をもちかけるだけでなく、
実力もそれなりに持ち合わせているマルコム・ゲドーに押される一歩。


距離感を奪う、腕が伸びる、そんなマルコム・ゲドーの魔術。
実際は魔術ではなく、きちんとタネがあるトリックに青木が気付いた。

しかし、明確な対策もないまま、試合を続ける一歩。
そんな中、会長の言葉を思い出し、コークスクリューを使用せず、
そのパンチ力で心臓を打ち抜く、一歩版ハートブレイクショットが炸裂!


一歩のパンチがマルコム・ゲドーに恐怖を覚えさせる。
会長と一歩の信頼と絆がマルコム・ゲドーを追い詰め、
ついに倒れるマルコム・ゲドー。
一歩の勝利。

試合後の話で、マルコム・ゲドーも昔は純粋に上を目指すボクサーだった。
上を目指すことを諦めさせたのは次の宮田の対戦相手、ランディー・ボーイJr。

そんなランディーに板垣がスパーを挑む。
前半こそ板垣有利に進んだものの、
スイッチを自在にあやつるランディーの前に倒れる。
天才板垣も、まだ世界には通用しなかった。


なんとなく宮田におけるラスボスの扱いになりつつあるランディー。
現時点でこれ以上のキャラはいなさそうですね。


ランディーとスパー後の板垣と
宮田とスパー後の今井が「上には上がいる」と語り合うあたりは、
伊達VSリカルド・マルティネス戦前の一歩と宮田を彷彿とさせますね。
まだまだ強くするんでしょうね。この2人は。


宮田が次のスパーの相手に選んだのは千堂。
一歩が間柴とスパーしたり、この4人は奇妙な関係がありますね。
千堂とのスパーで宮田は何かを得ることが出来たのか。


そして試合に向けて鷹村、宮田共に減量苦。


・・・なかなか試合が始まりませんね。
試合以外でコミックス2巻分使用したのは初めてかもしれません。
一応メインどころ2人の試合ですから、必要な部分ではありますが・・・。

2013年7月14日日曜日

「こどものじかん ほうかご」感想 読みきり、後日談、ショートなどなど

こどものじかん ほうかご (アクションコミックス(コミックハイ! ))

本編読破後にお楽しみください

全13巻で完結したこどものじかん。
その幻の0話から、読み切り、後日談などが1冊にまとまりました。

後日談目当てに買ったのですが、それは巻末に11ページだけ。
過度な期待は禁物です。面白かったですけど。

あの3人が高校生になっても仲良くやってるのがわかっただけでも安心ですよ。
まぁ、話題はほとんど恋愛話になってますけど。
いや、小学生の時もそうか。そういう意味では環境は変わっても
話す内容はかわらないのかもしれないな。


そのほかには、休刊になった雑誌連載時の作品や
4コマもの、性転換もの、変身もの・・・と、幅広く収録されています。


しかし、読みきりが掲載されたのは2004年。
連載は2005年~2013年と8年間。
さすがに絵柄は変わりますね。


本編13巻で終わらせても問題なく物語りは完結するので、
さらっと本編1回読んで満足する人は、こちらは読まなくても差しさわりないです。
逆にこじかファンなら買い!
こどものじかん(13) (アクションコミックス(コミックハイ! ))こどものじかん あにめのひみつこどものじかん 小説版 (アクションコミックス(コミックハイ!))

2013年7月11日木曜日

「はじめの一歩 76~80巻」感想 白紙に戻る一歩と宮田

同じリングの中にあるのに、2人の時間がまるでズレとる


第76巻から第80巻までのダイジェスト
はじめの一歩(76)
第76巻
板垣学 VS 星洋行
一歩宮田戦、流れる

はじめの一歩(77)
第77巻
一歩、失意から復活
一歩 VS ジミー・シスファー

はじめの一歩(78)
第78巻
一歩 VS ジミー・シスファー決着
板垣学 VS アレックス・ハカ
木村タツヤ VS マイケル・ゲホン
青木勝 VS パダワン・ヨーダ
鷹村守 VS リッキー・マウス(WBC世界ミドル級タイトルマッチ)

はじめの一歩(79)
第79巻
宮田一郎 VS ドニー・スルタン

はじめの一歩(80)
第80巻
マルコム・ゲドー戦準備
一歩 VS 間柴了 スパーリング


新人王戦が流れて、すごく引っ張る形になった板垣と星の試合が、
まさかの1Rで終わってしまいました。
板垣が覚醒したとはいえ、差がありすぎかと。
篠田さんの話だど、階級が違いますが理屈上は間柴より上の実力になってしまいます。
とんでもない天才ですね。


そしてまさかとは思いましたが、一歩と宮田の戦いが流れます。
・・・いや、本当にこの2人なんで闘わないんでしょうかね?
もうこれ以上引き伸ばす理由もないと思うのですが・・・。

宮田戦が流れて失意の一歩。
しかし、雑誌記者、飯村の言葉、そして自分の追い求めるものを再発見し、再起。


次の一歩の対戦相手は過去に宮田が倒したジミー・シスファー。
スクラッチJの異名と取ったジミーが、JOLTを操り一歩を襲う!

竜巻JOLTで襲うジミー・シスファーだったが、
縦の動きを加えるデンプシーロールのプロトタイプをみせ、アッパー炸裂。
終わってみれば一発KO。


続いて鷹村のWBC世界ミドル級タイトルマッチ防衛戦。
セミセミファイナル、セミファイナルの板垣、木村、青木は揃ってKO勝利。
必殺技が欲しいとビートルズアッパーを開発した鷹村だったが、
不発のまま、偶然のパンチがあたりKO勝利。
良くも悪くも規格外の強さを見せ付ける。


宮田の拳骨折からの復帰戦。特に苦戦することなく勝利。
カウンターを使わずとも勝利できたのに、一歩への決別の意味をこめ、手の内を明かす宮田。

一歩は新型縦回転デンプシー、宮田は究極のカウンター、
それぞれの武器を見せ合い、互いの道を歩き出す。
次に宮田が闘う相手は親子の因縁の相手、ランディ・ボーイJr。
勝っても負けても無事ではすまないんでしょうね。


79巻でバロン栗田(マロン栗田)が現れましたが、重要度低そうなので放置。


続いての一歩の試合はマルコム・ゲドー戦。
魔術師と呼ばれ、相手はその魔術で距離感を失う。
腕が伸びるといわれ、真相は不明。
また、ボクシングをビジネスと考えており、八百長もじさない。

なんだか、マジメな一歩と正反対なキャラですね。
完全な悪党として、一歩にボコボコにされる未来が見えます・・・。


最近の一歩の試合は、地力は強いけど、微妙に骨のある相手が減りつつあり、
パンチ一発でKOも増えていたので、間柴とのスパーのような殴りあいも見たいです。


この5巻、板垣覚醒から始まり、一歩と宮田の試合が流れ、
それぞれの道を歩むまで、それから、という試合を挟んで、
また鷹村防衛戦など、かなりの試合数がありました。

しかし、鴨川ジムのメンバー、そして宮田と順当に勝っており、
以前のような3巻に渡るような長期戦はなかったです。
だんだん、相手が世界ランカーになると魅力が減っていっている気もします。

2013年7月6日土曜日

「スライムさんと勇者研究部 2巻」感想 勇者が・・・ついに現れた・・・

スライムさんと勇者研究部(2) (少年マガジンコミックス)

これが私の本性

スライムの末裔、ゴーレムの末裔、キメラの末裔に続き、
本巻ではドラゴンの末裔が登場。
今までの中では一番強そうな魔物の末裔です。

これまでのキャラはその変身能力を隠してきましたが、
ドラゴンの末裔、木龍 栞はその能力を公表しアイドルとして活動している。
普段は明るくて頭のいい笑顔が似合うアイドル、そんな栞の本性は
体育座りが似合う性格の暗いぼっちタイプでした。
疲れたときに出る表情はとてもみんなに見せられない・・・

・・・変身能力公表していいのか?みんな怯えないのか??という疑問はさておいて。
登場する新キャラは全てなにか欠点というか、コンプレックスというか、
変身能力以外に、表に出したくない要素を持っていますね。


そしてスケルトンの能力を持つ盆ゆかりも登場。
モンスターの1種としてアンデッド系はいつかは登場するとは思ってましたが、
意外と早く出てきましたね。あまりホラーなキャラになってないのでよいですが。



また、勇者側では賢者の末裔が登場。
高等部の生徒会副会長にして、魔物の末裔を殲滅する作戦会議をおこなっていました。
勇者の末裔の山田は無意識にちょこちょこ勇者研究部に接近していますが、
こちらの高等部集団はぶつかったら大戦争になる可能性もあるような。

でも、ゆる日常系ですから、結局仲良くなるか、
出会えばいがみ合う程度の関係になるかのどっちかくらいに落ち着くのでは。


さてストーリーの方は、日生翠恋(ゴーレム)が勇者の末裔に気付き始めました。
かわいいと言われたことでニヤニヤしちゃってますが。乙女ですね。
若干勘違いのヒステリック妄想モード入っていたりしますが。

あと、水着回もあります。
もはやゆる日常系でも水着回は定番なのでしょうか。
この漫画、水着があったり入浴があったり、そこそこそういう場面があります。



さて、2巻まで読んだ感触として、日常系漫画独特のゆるい時間の流れが中心ですが、
それゆえにパンチのきいた展開が若干少ないです。
他の作品と比較するのもアレですが、とんでもない事を思いつく、そして実行する
トラブルメーカーみたいなのが一人いてもいいかもしれません。

しかし、定期的に新キャラを登場させることで、
今後どうキャラ達が絡んでくるんだろう、と期待させる展開になっているは
続きを読みたくなってよいです。

第3巻の予告をみると、まだまだ新キャラ出てくるようです。
キャラが増えすぎて、収集がつかない展開にならなければいいなぁ


まったくもってどうでもいい話ですが、万が一アニメ化したら、
日生翠恋の声は津田美波さんが充てられそうですね。



1巻の感想はこちら
スマイルスライム ぬいぐるみキャップ sl (スライム)スライムさんと勇者研究部(1) (少年マガジンコミックス)スマイルスライム ぬいぐるみキャップ ms (メタルスライム)

2013年7月3日水曜日

「ハイスコアガール 1巻、2巻」感想 少し若い世代向け版3丁目の夕日

ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)ハイスコアガール(2) (ビッグガンガンコミックススーパー)

時代は格闘ゲーム(スト2)ブームが来た頃。
格闘ゲームを通してのラブコメディ。



表紙の絵で避けていた本作品。
友人から勧められたので、購入を決意。
帯を見ると「このマンガがすごい!2013 オトコ編第2位!!」とあります。
こういう評価が絶対ではありませんが、一定量の評価がされていることがわかります。


まだゲーセンが不良のたまり場と言われていた頃。
プリクラなんて物は無く、ゲーセンで女子高生なんて見かけなかった頃。
アーケードゲームではストリートファイターⅡという画期的な対戦ゲームが生まれた。

そんな時代が舞台の作品。


1巻、時代はスーパーファミコンが発売された前後で、
主人公は小学生ながらゲーセン通いをしている矢口ハルオ。
そんなゲーセンで出会った大野晶。
最初は晶がゲーム上手い事に嫉妬し、イラ立っていたハルオだったが、
だんだんとゲームを通して晶と打ち解けていって、お互いに淡い恋愛感情を抱く・・・。


主人公ハルオはゲーセンのゲームが家で出来るという理由からPCエンジンを所持。
(そのかわりにスーパーファミコンは買ってもらえず)
Huカードの素晴らしさをうったえたり、
PCエンジンのソフトであるHuカードを、
そのまま使用できる携帯ゲーム機、PCエンジンGT(定価44,800円)を欲しがったり。

この時代のゲーム事情を知ってるとニヤニヤしてしまう単語がいっぱい出てきます。
PCエンジンとか、お金持ちの子しか持ってなかったなぁ。
あとGTは当時実機を見た事なかった・・・。
読者としては記憶回想録として、懐かしさがいっぱいです。


2巻は中学生編で、格闘ゲームブーム真っ只中。
ストⅡはバージョンアップを重ね、他には龍虎の拳、我狼伝説、サムライスピリッツなどを次々出て、
ついにはポリゴン格闘ゲームのバーチャファイターが登場した時代。
ストⅡのバージョンが上がっても、新技が追加されないガイル不遇時代。
中学生になったハルオは、晶との再戦を望みつつ、格闘ゲームの腕を磨く日々。

あるきっかけが元で強引に格闘ゲームをプレイすることになった日高小春は、
ゲームを通してハルオのいい所、悪い所を知り、惹かれていく。
ゲームしか、またゲームの向こうでいつか出会うであろう晶しか見ていないハルオに対し、
さびしく思いながらも自分の恋心に気付く小春。
(義理)チョコ渡したり、クリスマスで手袋渡したり、意外と積極的ですが、ハルオはその想いに気付かず。
そんな中、晶と再開するハルオだったが・・・。


ここで出てくる、スト2がダッシュ、ターボ、スーパー、スーパーXと進化していく中、
「「3」はいつ出るんだ!?」という言葉、
おそらく当時のゲーム好きは全員言った(思った)のではないでしょうか。
そして3の前にZEROが出るという、かなり予想外な事がおこるわけです。



本作品は格闘ゲーム、アーケードゲーム好きは間違いなくノスタルジックな想いを抱くと思われます。
また、コメディとはいえ恋愛要素もあるので、甘酸っぱい学生時代の恋心にモヤモヤしたりもします。
格闘ゲームを中心としていますが、プレイスタイルに性格が現れてる点を使って心を動かされたり、
ゲームキャラのセリフを利用しで駆け出す主人公など、なかなか面白いスタイルの漫画です。


今後のハルオ、晶、小春の三角関係も気になりますし、
ゲームだと家庭用ハードではPSとSSの登場、アーケードでは鉄拳やKOFの話も絡んでくるでしょう。
新宿ジャッキーや池袋サラ、ブンブン丸の名前とか出てこないかなぁ。

いろいろと楽しみです。


表紙の絵柄で毛嫌いしてしまった私も楽しく読めました。
漫画は絵が大切。だけど絵だけがすべてではない、と改めて感じました。

現在4巻まで出ている作品です。近いうちに購入します。

2013年7月2日火曜日

「キン肉マン 43巻」感想 復活の四次元殺法コンビ

キン肉マン 43 (ジャンプコミックス)

良い子の諸君!これがシリーズ通巻100巻目だ!!


冒頭の言葉は帯から抜粋。
これ、元々2chのネタだったと思うのですが、こういう使われ方をされてしまうとは(笑)


さて、ブラックホールの大ピンチから43巻は始まります。
戦いの最中、謎のモノを吸い込んでしまったブラックホールでしたが、
吸い込んだものはかつてタッグを組み、時間を操る技でキン肉マン&グレートコンビを苦しめたペンタゴンでした。
正直、能力的には強いキャラではないとは思いますが、
「四次元殺法コンビ」という言葉に心躍ります。
これが単行本の帯及び表紙の絵柄に繋がるわけですね。

瀕死のブラックホールがペンタゴンに変身(?)し、
クロノス・チェンジで技を逆転させ、勝利をもぎ取ります。

これでブラックホール2勝目。
今までの戦歴から考えれば大金星です。


代わって次はバッファローマンの戦い。
リングが崩れた事により、急遽タッグマッチとなります。
バッファローマン&スプリングマン VS ターボメン&グリムリパー

おもちゃ超人あつかいされるスプリングマン。
デビル・トムボーイ(ウルフマンをバラバラにした技)でターボメンに襲い掛かります。
いいところまで追い詰めますが、ターボメンは技を抜け出してしまい・・・。

このタッグ、スプリングマン版の2000万パワーズの必殺技、ロングホーントレインが飛び出すなど、
これまでの展開と同様に古くからのファンがニヤリとする展開ですね。


タッグマッチのあとは再びシングルマッチでバッファローマンの出番。
基本パワーファイターであるバッファローマンがどのような技を見せるか、
なにか新しい技があるのか。
これまでの悪魔超人は既存技をパワーアップさせた形が多かったので、
そろそろ新必殺技があってもいいんじゃないかなーと。


今回、(正確にはシングルマッチでしたが)四次元殺法コンビの再来など、
タッグマッチ編が好きだった人はニヤニヤが止まらない43巻でした。


キン肉マン EXシリーズ THE BIG FIGHT MUSLES ペンタゴン EX アニメ版キン肉マン EXシリーズ THE BIG FIGHT MUSLES ブラックホール EX アニメ版