2013年5月3日金曜日

「喰う寝るふたり住むふたり 1巻、2巻」感想 男女それぞれの視点からの同棲あるある

喰う寝るふたり 住むふたり  1(ゼノンコミックス)喰う寝るふたり住むふたり 2 (ゼノンコミックス)
交際10年、同棲8年。恋人以上夫婦未満の関係。


長期交際によってマンネリ化しつつあるカップル、
野々山修一(のんちゃん)と町田りつ子(リツコ)の日常。
一つの物語(出来事)を男女それぞれの視点で描かれてます。


例えば、女性側視点で物語りが展開されていく中で、男性に対して

「なんでこんな事で機嫌悪くしてるのっ!?」
というカップルによくある疑問に、
後の男性側視点のに、その回答がでてくる、という作り。


男性にとっては気に留めないようなちょっとした事でも、
女性にとってはとても重い事だったり、すごく引きずったり(逆もしかり)、
実は言った本人も強がりや気を使いすぎていたり、いろいろ考えさせられる作品。

同棲したことある人、また長期間の同棲経験や既に結婚していて倦怠期になっている人は
同意できる部分が多いんじゃないでしょうか。


物語(出来事)はコンパへの参加の是非、台所の使い方、というものから、
2巻では長期交際同棲カップルのセックスレスなど、かなりつっこんだ問題も扱っています。
このへんは、同棲だけでなく、夫婦でも考えさせられる内容ではないだろうか。


お互いに相手の事を想ったり考えたりして行動しているつもりだけど、
それが実は逆効果で相手を怒らせたり、不安にさせていたり。
長く一緒にいても最後はやっぱり直接言わないと伝わらない、分からない
という当たり前の事を再認識させてくれる。

相手を気遣うことは大切で、長くお付き合いするには
よい意味で楽な相手(必要以上に飾らない相手)がよいんだと思わせてくれる内容。


1巻に1話、こののんちゃん、リツコのほかに第三者の視点の物語が加わることもあり、
一つの物語にもたくさんの人の考え方があるんだと思わされる。

作者がサウンドノベルゲーム「街」が好きなようで、
ザッピングシステムをうまく漫画に取り入れている良作品だった。



基本的に1話完結で読みやすい。
また、最後は丸く収まる(よりラブラブになる)など、読んでいて後味が非常によい。


男心がわからない女性の方、
女心がわからない男性の方、両方とも必見の漫画です。


最近は平積みしてある書店も多く、じわじわ人気が出ている作品のようです。

SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇

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