2013年8月3日土曜日

「はじめの一歩 86~90巻」感想 毎日の積み重ねがキサマらを弱くする!

四六時中ボクサーであるコトを自覚しろ

第86巻から第90巻までのダイジェスト
はじめの一歩(86) (少年マガジンコミックス)
第86巻
宮田一郎 VS ランディ・ボーイJr(東洋太平洋フェザー級王座統一戦)

はじめの一歩(87) (少年マガジンコミックス)
第87巻
宮田一郎 VS ランディ・ボーイJr(東洋太平洋フェザー級王座統一戦)

はじめの一歩(88) (少年マガジンコミックス)
第88巻
宮田一郎 VS ランディ・ボーイJr(東洋太平洋フェザー級王座統一戦)決着


はじめの一歩(89) (少年マガジンコミックス)
第89巻
鷹村守 VS ロナルド・ダック(WBC世界ミドル級タイトルマッチ戦)
板垣学 VS ガオナー・パチョン
間柴了 VS アーロン・ドミンゴ(東洋太平洋ライト級タイトルマッチ戦)

はじめの一歩(90) (少年マガジンコミックス)
第90巻
ヴォルグ・ザンギエフ VS ウォーリー(スパー)
一歩 VS ウォーリー


セミセミファイナルの木村、青木が揃って負け。

板垣も覚醒し、鷹村や一歩を負けさせるわけにはいかない展開の中で、
鴨川ジムメンバーの負け役を背負わされる二人。
両者共に日本ランカーでそこそこ実力があるのにかわいそうですね。


さて、因縁の対決、宮田一郎とランディ・ボーイJrの戦いが始まります。

宮田の父はランディーの父に負けていますが、
実はその戦いでランディーの父も壊されていた。
Mrサカグチの口調などから察するに、パンチドランカーのようです。
試合では負けた父でしたが、実質引き分けレベルの試合だったようです。

お互い、父は相手のせいで・・・・という思いがあり、
宮田は一歩との試合を流してまで挑むこの戦い、素直に終わりそうにありません。


試合は序盤から一気に宮田が攻めます。隙あらばカウンター。
ランディもスピードを上げて対抗しますが、
それ以上のスピードを持つ宮田に攻め込まれ、カウンターを決められていきます。

この試合、一歩、板垣、千堂、沢村が揃って観戦しており、
カウンターパンチャー沢村の解説で一歩たちは見守っています。
沢村の技術論とか、ちょっと面白いですね。凶暴なだけではなかったんですね。


宮田が狙っているのは究極のパンチ、究極のカウンター。
それは意識の外から放たれるパンチ。

決まれば威力は関係なく、ただ拳を前に突き出すだけでいい、という沢村。

なんだか、一歩の究極のパンチに比べて、すごく上質な気がする。
一歩のは島袋戦で一回出したっきりですしね。
一歩と宮田の戦いが実現しても、宮田圧勝で終わってそう。

そして、その意識の外からくるパンチを、スピードの緩急をつけ、
意図的に狙って放った宮田。沢村曰く、究極のカウンターは完成形の域にあるかもしれない。

それでも立つランディー。
前半、宮田が調子いいのはいつものこと。
ここからどうなるか、どう凌ぐかというのが宮田の課題だと思います。


かなり有利にすすんでましたが、スイッチ(両利き)を利用して宮田のリズムを狂わせ、
ランディのパンチが顔にクリーンヒット。

リズムが取れない事でカウンターを封印された宮田が使ったのはスピード地獄。
鷹村がホーク戦で使用した技です。
スピード地獄はランディを圧倒していましたが、パンチが軽く倒せない。
そして切れるスタミナ。そして喰らうボディ。折れる肋骨。

一転して宮田がピンチに陥ります。想定通りです。

スイッチ(両利き)によりカウンターが使えず、
スタミナ切れとボディで足が止まり、
満身創痍で繰り出せるのは、ジャブでもアッパーでもない雑なパンチ。

雑なパンチながらそこそこの切れ味はあるようで、
それに対してランディは左で反撃。必ず左で反撃。

はい、ここまでくれば予想できますね。
その左に合わせて最後の力でカウンター。
このカウンターが意識の外から出す、ジョルト。

完璧と思われたが、それでも意地で立つランディ。
最後のぶつかりはお互いが意地だけのパンチ。

そこで放たれる宮田最高の一撃。
コークスクリューブローのカウンター。
それは光速のパンチとなり、音が後から聞こえてくる。


・・・ついに宮田もとんでも能力を使ってきました。
これは、一歩勝てないわ。絶対勝てないわ。


宮田のラスボス戦ともいえるランディとの戦いも終わり。
非常に熱い戦いでした。・・・今後宮田どうなるんだろうね。
いちおうMr.サカグチとの因縁は終わったようですが。


前座だった宮田戦が熱すぎて、鷹村の防衛戦を忘れる客と一歩と読者。
その鷹村戦は妙にピンチでしたが、
大技を出そうとする鷹村が勝手にピンチになっただけで、
結果は勝利で防衛。

ちなみに今回の宮田戦は3巻使用したのに、鷹村は1話とちょっと分。
すごい差ですね。


間柴の復帰戦、その前座の板垣。
特にピンチもなく、ラーニング能力で宮田のジョルトカウンターを使用し
その天才的能力を発揮し、あっさり勝利。

その試合を見ていたのは唐沢と冴木。
過去に一歩と闘った相手で、板垣のA級トーナメントの対戦相手です。
正直、唐沢は地味すぎて覚えてないでしょう。
デンプシー破りを公言しながら、デンプシーを使われることなく負けていった人です。

間柴の復帰戦は東洋太平洋ライト級タイトルマッチ。
フリッカーで終始攻める間柴に対し、
ラフファイトを交えつつ攻めるアーロン・ドミンゴ。
これまでの間柴ならラフファイトで応戦するところですが、クリーンファイトで応酬。
最後は一歩とのスパーで使っていたアッパーで勝利。

ようやく間柴のラフファイトや反則が抜け、純粋に強くなった感じですね。



一歩の次の試合は野生児ウォーリー。
かつて鷹村のホーク戦でのセコンド、ミゲルが見つけてきたラストサン(最後の太陽)だそうです。

一歩戦前にヴォルグとのスパーに行きますが、
ヴォルグが本気にならないと対応できないレベル。
その強さを感じたヴォルグは国際電話で一歩に注意喚起します。


試合。
ウォーリーの戦績は3戦3勝という経験値不足なので、
そこをつき、正統派ボクシングで攻め、ダウンを奪う一歩。

ダウンから立ち、ミゲルからの支持は「Freeom!!」
ボクシングスタイルを捨て、野生児パワー全開で、
一歩のパンチを不思議なスウェーバックでよける。
その体勢から放たれるアッパーは見事に一歩の顔面をとらえる。

さぁ、ここからどんな戦いになるのか!!



この5巻では宮田ランディ戦を中心に、
鷹村、板垣、間柴と短いながらも無視できない戦いが続き、
そしてヴォルグのスパーと一歩の試合と、中身の濃い部分です。
・・・その大半は宮田戦ですが。

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