2013年6月7日金曜日
「ヤンデレ彼女 11巻」感想 いつのまにか恋愛物に。
白鳥と聖の恋の行方は・・・
一般的なヤンデレとは違い「ヤンキーだけどデレる」という漫画だった本作。
しかし登場キャラの増加、各キャラの背景、また高校生特有の恋愛事情も絡めてくることで、
だんだんと主人公レイナの暴力的な表現は減り、ただの口の悪いねーちゃんになりつつあります。
まぁ、元々ギャグ漫画ですから、暴力的といいつつも激しいツッコミレベルですけどね。
ああ、真夜美がツッコミくらって興奮していた頃が懐かしい。
そんな中、今回はイキイキとケンカするシーンも描かれています。
隣の高校のヤンキーライバル、そして恋のライバル、ナナミは
レイナの彼氏の田中学に正式に振られてしまいます。
泣き顔を見られたくないからと帽子をお面のようにかぶって表情を隠すシーンは
ギャグでありながら、ちょっとクるしぐさでした。
その後、元気をなくしたナナミを元気づけようと画策する墨華と協力し、
最後はドタバタの殴り合いでお互いにわだかまりも無くなり、
元気を取り戻す、という青春まっしぐらな展開でした。
続いての恋愛事情は真夜美とのコーミ・コナース店長。
知り合ったきっかけと惹かれた理由がまだまだ謎のままです。
これまで真夜美がテレたりデレたりする描写がほとんどなく、(もしかしたらゼロ?)
以前に恋愛観の話になったときも達観していた感じがあったのも、
なんとなくミステリアスな部分を強調しているのかもしれないですね。
家でのキャラ、学校でのキャラ、バイト先でのキャラ。
読者である我々も、現実世界で使い分けている人も多いと思います。
もしバイト先に肉親がきてしまったら・・・。
さぁどちらのキャラで対応するのでしょうか。
今回の真夜美はまさにその状態でした。
窮地に陥った真夜美を助ける店長。あらやだかっこいい。
まぁ田中のじーちゃんは全てお見通しだったようですが。
明確な表現はありませんが、どうやらこの二人は既に両想いのようですね。
最後はここ最近の本命、白鳥と聖。
聖は明確に白鳥を好きだという気持ちに気付いてますが、
白鳥は聖を好きだというその気持ちに自信が持てないでいるようす。
恋愛に、女の子に苦手意識を持っているんですね。
それらを救った田中の一言。
「たとえばここに素敵な映画のチケットが2枚あるとして、
誰を誘いたいですか?その最初に浮かんだ人が答えでいいと思います」
これはいいですね。
夢を壊す言い方かもしれませんが、
高校生で付き合って、そのまま一生添い遂げるカップルなんて激レアだから、
今、その時点で好きな人と付き合うというのも立派な選択肢です。
真夜美の「恋愛は引き算」というのも心をわしづかみにされましたが、
この作者の恋愛観はすごいな、と時々思います。
しかし、最初は体育祭でのちょいキャラだった聖が、
田中のライバル兼ギャグツッコミ要因だった白鳥が
こんなシリアスなシーンで主役とヒロインを努めるようになるとは!
初登場の頃からは想像もできませんね!
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